ナースのお仕事 ~免疫力が下がるこの時期にご注意を!~
キラキラ生活を有言実行する!と誓う…。
マキです。
この季節の変わりめは体調を崩しやしく、免疫力も下がって風邪など引く人が多いですね。インフルエンザも流行り出したりと、体調管理には注意が必要な時期です。
この冬の時期に気を付けて欲しいのが、みなさんも1度は聞いたことのある「帯状疱疹」です。今回はそんな帯状疱疹について現役ナースの私が、これを読んだら納得してもらえるように、できるだけ分かりやすくお話したいと思います。
目次
帯状疱疹
簡単に説明すること、
「背中が痛痒いんです。」
仕事中に患者さんから突然によく言われて、背中を確認すると帯状につながった湿疹。
もしや??これって??そーなんです!これが帯状疱疹です。
もう少し詳しく説明すると、帯状疱疹は水ぼうそうと同じ水疱(すいとう)・帯状疱疹ウイルスが原因で発症します。水痘・帯状疱疹ウイルスに初めて感染したときが、知っている人も多いと思います。これが水ぼうそうなんです。
この時のウイルスは治ったあとも、消えることがなく体の中に潜んでいます。長い年月をかけて歳をとった時に、疲れやストレスが原因で免疫力が低下したとき再び活動を開始する。この時に「帯状疱疹」として発症するわけです。
水ぼうそうは子供・帯状疱疹は大人
さっきも話した通りに、水ぼうそうと帯状疱疹は原因となるウイルスは同じなんです。違うのは症状がだけ!分かりやすく説明すると、水ぼうそうは子供にかかりやすく、発症後の症状として発熱・発疹・水ぶくれ・かゆみが主な症状です。一週間程度で症状が軽減ます。水ぼうそうは子供がなったことがあるので、だいたいの人は知ってますよね。
私の子供もみずぶくれのものが体全体に出来て、特に顔に出来てたものを必死になって潰さないよにガードしたのを覚えてます。
それと違って帯状疱疹は大人がかかりやすく、発疹や水ぶくれの他に強い痛みがあります。入院での治療になるので、帯状疱疹になった人に話を聞くと、みんなが同じように話すのがものすごく痛いらしくて
「寝返りするだけでも痛痒い」
といった訴えを患者さんから聞きますね。もちろん、痛み止めの薬を内服しても痛いらしいです。それ以上のことはできないので看護師の私たちの仕事は、一生懸命に軟膏のお薬を塗ること。痛いのを我慢しながら頑張ってる、おじいちゃんおばあちゃんを見てるのは、いつも心苦しいです。
だいたい症状は3~4週間ほどかかり、悪化すればそれ以上長引くなる場合があります。
帯のような湿疹が特徴
よく聞く症状は身体の左右どちらかの神経に沿って、帯のようにあらわれる特徴です。特に注意したい年齢が50代~70代に多いこと。私は70代の人をよく見かけます。赤い湿疹が脇腹から背中にかけて帯状にできますね。ときどき免疫力の低下が原因で20代でも発症する時があるみたいです。私はまた見たことがないです。
発症後は再発することはほとんどありませんが、高齢になると免疫力が低下していることが原因で再発ることがあるので注意して欲しいです。
早めの対応を!
帯状疱疹は看護師の私でさえ判断することが難しです。早い段階で医師に相談できれば問題ないですが、高齢になると肌の機能などが低下していると湿疹などが出やすいので発見が難しく遅れる場合がほとんど。
そうすると完治するまでの時間もかかってしまって、発疹や水ぶくれがおさまった後も
「なんかまだチクチクするんだよなぁ。」ピリピリ感やチクチク感とした痛みが残る
“帯状疱疹後神経痛”といった症状が残ってしまうことがあるので、早めの対応が肝心です!少しでも
- すごい痛みで身体が動かせない。
- 痛みが強すぎて、入眠できない。
- 身体の右側(左側)だけいたい。
- 身体がピリピリ、チクチクする。
- 身体に赤い発疹ができた。
などの症状が出たときは要注意ですよ!早めに皮膚科に行ってくださいね。
妊婦さん注意してほしいこと!
小さい時にしっかりと、水ぼうそうに自分がかかってたかどうかを知っていますか?自分の母子手帳を確認するか、家族の人に聞いてみてください。これってとても重要なことなんです!
なぜかと言うと、帯状疱疹は空気感染や飛沫感染でうつることはありませんが、
水ぼうそうにかかったことのない妊婦さんには、「水ぼうそう」として感染してしまう場合があるので注意して下さい。
妊婦さんの時に家族で帯状疱疹になった人がいた時は、その家族には近寄らず自分が水ぼうそうにかかったかどうかは必ず確認する!このことは覚えておいてくださいね!
最後に…。
全国に水ぼうそうにかかったことがある人は、約9割近くいるといわれています。
だいたいの人が乳幼児でなりますね。私も幼稚園の時になりました。帯状疱疹は今は50代~70代の人が多くかかるといわれているので、50歳以上の方を対象に予防接種(水ぼうそうワクチン)を受けることが出来るようです。
重症化を防ぐためにも、近くの医療機関に問い合わせしてみるのもいいかもしれません。参考までに調べてみました。
【費用】
- 接種回数....1回
- 費用....自己負担(だいたい6000円くらい)
- ワクチンの効果....10年~15年
以上、帯状疱疹についてまとめてみました。
参考にして頂くと嬉しいです。