新人ナースへ送る、魔法の言葉とは?
看護師ブロガーのマキです。
4月からすでに3ヶ月が過ぎました。4月に入職した新人ナースも、病棟に慣れてきた頃かと思います。
わたしの後輩も、患者さんの受け持ちをするまで成長して毎日業務に奮闘してますね。
そんな新人ナースへの教育方針も、病院によってはバラバラだと思います。受け持ちを持って働いている人もいれば、清潔ケアのみの人など、その人にあったペースで働いてるかと思います。
すでに夜勤をやってる人もいるのかな?
そんな新人ナースへ送る、魔法の言葉とは?いったいなんだと思いますか?それについて今回は書いていこうかと思います。
ハラハラドキドキの独り立ち
夜勤に関していえば、私が新人ナースだった頃は今と違って厳しい時代だったので、ゴールデンウィーク明けには受け持ちをして今頃は夜勤の研修をしてました。
当時のわたしは、ミスをしないで1日仕事することで精一杯。そんな時の夜勤スケジュールですが、18時の夕食の配膳までの間にバイタルサインを測って、点滴の準備・食前のインシュリン注射・薬を配ったりとホント忙しい夜勤スケジュール。患者さん優先のタイムスケジュールを立てることが出来ないまま仕事してました。
そうなんです!今では考えられないような、パニック状態です。
何をどうしたらいいのかも分からず、時間に追われて仕事してる状態です。
きっとそんな私が分かったのか、当時のプリセプターの先輩ナースから
「大丈夫?」
と声をかけられました。しかし、何が大丈夫で大丈夫じゃないことも判断ができないくらいパニック。
すぐに「大丈夫じゃないです。」
と言いたかったですが、口から出た言葉はその逆の言葉
「はい。大丈夫です。」と…。
わたしは「大丈夫じゃないです。」と言う言葉を出す勇気がなかったんです。
きっとこれは新人ナースみんなが思うことだと思います。
しかしこれが間違いなんですよ!
「大丈夫じゃないです」は甘えのような言葉に聞こえますが、新人ナースが先輩ナースに伝える報告と相談という大事な事なんです。
今では普通にキャパオーバーの時は、
「大丈夫じゃないです。」
と言えます。自らSOSを出さないと伝わりません。私が思う本当の甘えとは、何も言わずそれに気づいてもらおうとする行動が甘えなんです。
大丈夫の言葉の意味
昔は口癖のように後輩に
「大丈夫?」と聞いてました。
私以外の人も結構の割合で聞いてます。それに、今でも聞いてる人を見かけます。
この言葉は優しさからでる言葉ですが、
残念なんですが後輩ナースからしたら
「大丈夫です」
としか言えない立場です。
今では私が「大丈夫」と言う時は、
「これ理解しているかな?」
とあらかじめ大丈夫じゃないと、前提して聞いてます。
言葉だけの大雑把な対応は、優しくないですよ。
私は今では「大丈夫?」と聞くのではなく、
「今パニックってない?」
「いっぱいいっぱいになってるでしょ?」
など、言葉掛けをするように心掛けてます。
仕事する環境はとても大切です。特に新人ナースのみんなが、ド緊張しながら仕事してる時に何も声をかけないで仕事する辛さは、私自身忘れなれません。それがきっと離職につながる運命の分かれ道だと私は思います。
「大丈夫」は魔法の言葉
また昔、こんなことがありました。
「大丈夫…。大丈夫…。」
肯定してくれる大丈夫もあります。
学会の発表した時のこと。
緊張のあまり顔がこわばっていたのを気づいた友人からの一言で
「だいじょうぶ!だいじょうぶ!」
と声をかけてもらったとき、すごく緊張して声が震えてたけど心強かったのを覚えてます。
「だいじょうぶ」
という言葉は、おまじないみたいな魔法の言葉です。この言葉を聞いたり口に出したりするだけで、ここの緊張が氷が溶けるように無くなるから。
今の世の中は、だいたいが大丈夫じゃないことばかりです。それでもみんなは、
誰かのために…。
自分のために…。
あたたかい心で使う時もあれば、氷のように冷たく使う時もあります。その考え方言い方ひとつで、相手の受ける気持ちが変わります。
最期に
私自身はこれからも、魔法の言葉
「大丈夫」
が誰かを助ける一言になれるよう使っていきたいと思います。
あなた自身の「大丈夫」も優しさで溢れていますように…。
以上、新人ナースへ送る、魔法の言葉でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。